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Author:fundstory
1999年から投資を始めたが、失敗したなあと思うことも多く、実際の投資経験から本格的な投資について学んでいこうと思う。
基本スタンスは、長期、分散、低コスト、アセットアロケーション。毎月の積立、インデックス投資を基本とする。

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2009/08/06 (Thu) 00:38:50
「決算書の暗号を解け! 」を読んで
決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルール
決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルール

 勝間和代氏著の「決算書の暗号を解け! 」を読んでみた。勝間和代氏は何冊もの著書を出しており、テレビでも見かけることが多いのであるが、これまで著書は1冊も読んでいなかった。とあるblogでよい本だと紹介されていたのが「決算書の暗号を解け! 」だったのだが、正直言って内容にはあまり期待をしていなかった。だが、読んでみるとなかなかの内容で、私がこれまで読んだ本の中でもかなり上位に入るものになった。

 この本は、会社の財務諸表を読みこなせるようになること、利益の質に問題があればそれに気づいてアクションをとれるようになること、を目標に書かれたもので、資産運用に直結するものというよりは、株式投資を行う上で知っておくべき重要なことをまとめたもの、という感じだ。


 第1章は「会計利益を信じてはいけない!」と題し、会計上の利益に潜む問題を取り上げている。会計利益は「赤字も黒字にもできる」というのは、そうなのか?と疑問に思う人も多いかと思うが、その事実がわかりやすく書かれている。まず、この事実を認識すると財務諸表の見方が変わることになる。

 第2章では損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書について、核となる見方について触れている。この章は当たり前のことを書いているに過ぎないのだが、唸ってしまうほど重要なところをついていると思う。特に貸借対照表は見方が難しいと思うが、資産と負債はその中身でよい性格のもの悪い性格のものがあり、それがわかりやすく書かれている。

 第3章は会計操作のテクニックについて触れている。収益を前倒しで計上し、費用を先送りで計上するという簡単なもの、M&Aを利用した高度なものなどで説明されているが、具体的な例を交えており、わかりやすくなっている。

 第4章では「アナリスト目線で」、第5章では「会計士目線で」、それぞれチェックすべき内容が書かれている。この2つの章で全体の半分近くのページが割かれており、この章も具体的な例が豊富で読みごたえのある内容となっている。利益の質を問う内容がわかりやすく書かれている。個人的には純資産の部の少数株主持分を意識することはなかったので、その視点も必要なんだなと気付かされた。

 最後の第6章では第4章、第5章を受けてそれを整理する内容で「投資家目線で」書かれている。利益は本物か偽物か、それを判断して投資すべきか投資しないべきかを決める必要があり、アナリスト・レポートやIR情報に惑わされないようにする必要があるという内容だ。

 財務諸表をどう読むかはこの本だけでつかみにくいところもあるかもしれないが、簿記の知識を付けてからこの本を読むと、とてもよくわかるように思う。逆に簿記の知識は付けているが財務諸表を見てもピンとこない人がこの本を読むと、これまでのモヤモヤ感がかなり解消されるのではないかと思う。
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