2007/05/13 (Sun) 00:46:10
ゴールデンウィークの後半から約1週間をかけて

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
ジェレミー・シーゲル著
を読んでみた。この本は2005年11月に出されたようで、少し前になるのだが、他のblogなどでもおすすめになっていることも多く、少し時間のできた連休を利用して読んでみた。
感想を一言で言うと、オリジナリティのあるなかなか興味深い内容であった。具体的に興味深かったのは以下の点だ。
(1)成長の罠
(2)高齢化問題
(3)D-I-V指針
これだけでは何のことだかさっぱり分からないと思うので、簡単に内容を書いてみたい。
まず、「成長の罠」について。IBMとスタンダード・オイルの2つを例に挙げ、高成長企業への投資が必ずしも高リターンをもたらす訳ではないことを述べている。1950〜2003年で、1株当たり売上高、1株当たり利益など、成長ペースを示す指標はIBMの方が上回っているのに、株式からのリターンはスタンダード・オイルの方が上回っていることが示されている。
これは、投資家が成長力に対して過大な金額を払うがために、そのリターンは大きくならないということのようだ。逆に成長しないと思われる企業の株式は安値に放置されることが多く、リターンは意外に大きくなる。この他にも1990年代を取り上げ、高成長を続けた中国と、経済的危機の状態になったブラジルの例を挙げて、株式からのリターンはブラジルの方が多かったことを示している。
次に「高齢化問題」について。投資に関する本で、これほど高齢化の影響が書かれた本を読んだことはなかった。日本をはじめ先進国では高齢化の問題が少しずつ取り上げられるようになってきているが、私自身はそれほど問題とは考えていなかった。だが、この本ではかなり深刻になる可能性が書かれている。
高齢化により労働人口が減少し、モノの供給量が減少して、インフレ率が上昇する。インフレになれば債券の魅力は乏しくなり、労働者不足から賃金上昇につながるため、企業の株式も見通しが明るくない。高齢者は生活費のために資産を切り崩していくが、人口減少のためにその資産の買い手がいなくなり、資産価格が下落する。
労働人口を維持するために、退職年齢を延長する、生産性を上げる、社会保障税率を下げるなどの方法があるが、どれも現実的な解ではないそうだ。でも、途上国の発展が高齢化を解決する解になりうる。途上国で生産されたものが高齢化を迎えた先進国に供給され、また先進国の資産を途上国が買い、モノと資産の交換が進むことが鍵となるということだ。
最後に「D-I-V指針」について。インデックス投資をコアとするべきものの、インデックスを上回る方法として次の3つを挙げている。
・配当(Vididend)
・国債(International)
・バリュエーション(Valuation)
この中でも高配当戦略には少々驚いた。配当金は出されるたびに税金が引かれてしまうため、複利効果が出しづらくなり不利になると考えていたのだが、配当が高い銘柄は投資家が収益見通しに過剰に悲観的になっているために、株価が適正水準を下回り、リターンは平均を上回るということのようだ。過去の統計が示されており、非常に説得力がある。
「株式投資の未来」は単にインデックス投資で平均値を狙うことが一番良いということを述べるのではなく、インデックスを上回れそうな方法を過去の統計を示しながら説得力を持たせて書かれている。そこが、この本の非常にオリジナリティを感じさせる良い内容だと思うところだ。
先日「再び楽天証券が海外ETFを追加」で書いたように、ちょうど楽天証券でiShares Dow Jones Select Dividend Index(DVY)(ダウ・ジョーンズ好配当株式指数に連動)が取り扱われることになり、高配当戦略を実践できる環境も整った。インデックス投資を基本にしつつも、高配当戦略も検討してみたいと思っている。

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
ジェレミー・シーゲル著
を読んでみた。この本は2005年11月に出されたようで、少し前になるのだが、他のblogなどでもおすすめになっていることも多く、少し時間のできた連休を利用して読んでみた。
感想を一言で言うと、オリジナリティのあるなかなか興味深い内容であった。具体的に興味深かったのは以下の点だ。
(1)成長の罠
(2)高齢化問題
(3)D-I-V指針
これだけでは何のことだかさっぱり分からないと思うので、簡単に内容を書いてみたい。
まず、「成長の罠」について。IBMとスタンダード・オイルの2つを例に挙げ、高成長企業への投資が必ずしも高リターンをもたらす訳ではないことを述べている。1950〜2003年で、1株当たり売上高、1株当たり利益など、成長ペースを示す指標はIBMの方が上回っているのに、株式からのリターンはスタンダード・オイルの方が上回っていることが示されている。
これは、投資家が成長力に対して過大な金額を払うがために、そのリターンは大きくならないということのようだ。逆に成長しないと思われる企業の株式は安値に放置されることが多く、リターンは意外に大きくなる。この他にも1990年代を取り上げ、高成長を続けた中国と、経済的危機の状態になったブラジルの例を挙げて、株式からのリターンはブラジルの方が多かったことを示している。
次に「高齢化問題」について。投資に関する本で、これほど高齢化の影響が書かれた本を読んだことはなかった。日本をはじめ先進国では高齢化の問題が少しずつ取り上げられるようになってきているが、私自身はそれほど問題とは考えていなかった。だが、この本ではかなり深刻になる可能性が書かれている。
高齢化により労働人口が減少し、モノの供給量が減少して、インフレ率が上昇する。インフレになれば債券の魅力は乏しくなり、労働者不足から賃金上昇につながるため、企業の株式も見通しが明るくない。高齢者は生活費のために資産を切り崩していくが、人口減少のためにその資産の買い手がいなくなり、資産価格が下落する。
労働人口を維持するために、退職年齢を延長する、生産性を上げる、社会保障税率を下げるなどの方法があるが、どれも現実的な解ではないそうだ。でも、途上国の発展が高齢化を解決する解になりうる。途上国で生産されたものが高齢化を迎えた先進国に供給され、また先進国の資産を途上国が買い、モノと資産の交換が進むことが鍵となるということだ。
最後に「D-I-V指針」について。インデックス投資をコアとするべきものの、インデックスを上回る方法として次の3つを挙げている。
・配当(Vididend)
・国債(International)
・バリュエーション(Valuation)
この中でも高配当戦略には少々驚いた。配当金は出されるたびに税金が引かれてしまうため、複利効果が出しづらくなり不利になると考えていたのだが、配当が高い銘柄は投資家が収益見通しに過剰に悲観的になっているために、株価が適正水準を下回り、リターンは平均を上回るということのようだ。過去の統計が示されており、非常に説得力がある。
「株式投資の未来」は単にインデックス投資で平均値を狙うことが一番良いということを述べるのではなく、インデックスを上回れそうな方法を過去の統計を示しながら説得力を持たせて書かれている。そこが、この本の非常にオリジナリティを感じさせる良い内容だと思うところだ。
先日「再び楽天証券が海外ETFを追加」で書いたように、ちょうど楽天証券でiShares Dow Jones Select Dividend Index(DVY)(ダウ・ジョーンズ好配当株式指数に連動)が取り扱われることになり、高配当戦略を実践できる環境も整った。インデックス投資を基本にしつつも、高配当戦略も検討してみたいと思っている。
今日は。5月14日、試行ながら私もブログを開設してみました。投信による資産形成の記事が書ければ良いかなと思っています。
ここにリンクをはらせていただいております。まだ試行段階ですが、今後とも宜しくお願いいたします。
http://shinkansen-19641001.cocolog-nifty.com/
ここにリンクをはらせていただいております。まだ試行段階ですが、今後とも宜しくお願いいたします。
http://shinkansen-19641001.cocolog-nifty.com/
新幹線 さん、コメントありがとうございます。
blog開設おめでとうございます。鋭い視点での記事を期待してますよ。
こちらからもリンクさせていただきました。
今後ともよろしくお願いします。
blog開設おめでとうございます。鋭い視点での記事を期待してますよ。
こちらからもリンクさせていただきました。
今後ともよろしくお願いします。
買ったら一生うらない。その会社の株を買うことはその会社の一部を所有すること。すばらしい。この価値観はデイトレードを否定する。我々は社会に付加価値を生み出すことでしか、いきていけないと思う。バフェット本人の言葉で彼の企業経営に対する考え方、哲学がよくわかる
【2007-10-05 Fri 20:24:35】 | みかの記録
【2007-10-05 Fri 20:24:35】 | みかの記録
インデックス投資家はインデックス投資がベストだと考える向きが多い。 のらはベストだとは思っていないがベターだとは思っている。 また、インデックス投資家には新興国への投資が好きな人も多いらしい。 そうした、想いを打ち砕かれる本だ。 個別株への投資、成熟産...
【2008-04-21 Mon 23:47:48】 | のらFPのブログ
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